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PCB廃棄の処理方法とは?代表的な処理方法を専門家が詳しく解説

2025.06.30

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PCB(ポリ塩化ビフェニル)は、かつて優れた電気絶縁性や熱安定性から広く利用されましたが、人体や環境への有害性が明らかになり、現在はその使用や保管、処分が厳しく規制されています。「PCB 処理方法」にお困りの工場や製造業の担当者様向けに、PCB廃棄物の処理方法を専門家が詳しく解説します。

1. PCBとは?低濃度PCB廃棄物にも処理期限があります

PCB(ポリ塩化ビフェニル)は、かつて変圧器やコンデンサなどの絶縁油、安定器、塗料などに広く使用されていました。しかし、環境や人体への有害性が明らかになり、製造・輸入・使用が禁止されました。現在、保管されているPCB廃棄物は、ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理に関する特別措置法(PCB特別措置法)に基づき適切に処理する必要があります。PCB廃棄物は、濃度によって高濃度PCB廃棄物と低濃度PCB廃棄物に分類され、それぞれに処理期限が設定されています。高濃度PCB廃棄物(変圧器、コンデンサ、安定器など)の多くは既に処理期限を迎えており、低濃度PCB廃棄物(蛍光灯安定器、塗料、感圧複写紙など)についても、製造から50年を経過したものは処理期限が到来しています。低濃度PCB廃棄物全体の処理期限は原則として2027年3月31日ですが、既に期限を迎えているものもあるため、注意が必要です。期限を過ぎたPCB廃棄物を保管している場合は、都道府県知事の承認を得ることで期限延長が可能となる場合があります。詳しくは、お住まいの都道府県の担当窓口にお問い合わせください。

2. PCB処理技術の概要

PCBの処理には、主に無害化処理と封じ込め処理があります。無害化処理はPCBを化学的に分解し無害な物質に変える方法で、脱塩素化分解、水熱酸化分解、プラズマ溶融分解などがあります。封じ込め処理はPCBを安定化させて環境への漏出を防ぐ方法で、セメント固化などが用いられます。

3. PCB廃棄物の処理方法

PCB廃棄物の処理方法は、その濃度や種類によって異なります。主な処理方法と適用される技術は以下のとおりです。

脱塩素化分解: 化学薬品を用いてPCBの塩素を除去し、無害な物質に変える方法です。高濃度PCB、低濃度PCB両方に適用できます。

水熱酸化分解: 高温高圧の亜臨界水を利用してPCBを酸化分解する方法です。高濃度PCB、低濃度PCB両方に適用できます。

プラズマ溶融分解: 高温のプラズマを利用してPCBを分解する方法です。高濃度PCBの処理に用いられます。

焼却: 高温でPCBを燃焼させる方法です。ダイオキシン類の発生抑制のため、特別な焼却炉が必要です。

洗浄: PCBが付着した機器などを洗浄してPCBを除去する前処理です。洗浄で除去されたPCBは、上記のいずれかの方法で処理する必要があります。

4. PCBの処理方法や技術に関連するよくある質問

事業者様からよくいただく質問をまとめました。

4-1. PCBの処理代金はいくらですか?

PCBの処理費用は、濃度、量、処理方法だけでなく、廃棄物の種類や状態によっても異なります。当社では無料でお見積りを行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

4-2. 低濃度PCBの処理方法は?

低濃度PCB廃棄物は、高濃度PCB廃棄物と同様の方法(脱塩素化分解、水熱酸化分解など)で処理される場合もありますが、処理方法が異なるケースもあります。詳しくは専門業者にご相談ください。

4-3. PCB廃棄物は所有者の責任ですか?

 はい、PCB特別措置法により、PCB廃棄物は所有者が責任を持って適切に処理する必要があります。

5. 低濃度PCB廃棄物の処理はお早めに!

PCB廃棄物の処理には、事前の調査や手続きが必要となるため、多くの時間を要します。特に、低濃度PCB廃棄物の処理期限(原則として2027年3月31日)が迫っているため、早急に処理計画を立て、専門業者に相談することをお勧めします。

6. まとめ

PCB廃棄物の処理は、専門的な知識と技術が必要です。当社は、PCB廃棄物の処理に関して豊富な実績とノウハウを持つ専門業者です。処理方法の選定から実際の処理まで、お客様をトータルサポートいたします。「PCB 処理方法」でお困りの際は、ぜひ当社にご相談ください。

<体験談>

工場の老朽化に伴い、PCBを含む変圧器の処分が必要になりました。PCB処理について全く知識がなかったため、不安でしたが、貴社に相談したところ、丁寧に説明していただき、安心して処理を任せることができました。処理費用についても明確で、助かりました。(製造業 担当者様)

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