GLOSSARY

産業廃棄物用語集

産業廃棄物に関する基礎知識、法規制を用語集としてまとめました。

産業廃棄物の基礎

電子マニフェスト

紙のマニフェストを電子化したもの。排出事業者、収集運搬事業者および処分業者の三者が情報処理センター(JWNET)を介した通信ネットワークを使い、産業廃棄物の流れを最終処分まで確認する仕組み

マニフェスト

産業廃棄物管理票のこと。排出事業者が産業廃棄物の処理を委託する際、マニフェストに「産業廃棄物の名称」「数量」「運搬業者名」「処分業者名」などを記載し、産業廃棄物の流れを自ら把握、管理しなければならない

積替保管

手作業にて廃棄物を分別することや、有価物を取り出すこと

遮断型最終処分場

有害物を一般社会と遮断して処分する埋立

管理型最終処分場

汚水や腐敗ガスが発生することから水処理等の管理を要し、埋立後も管理が必要な埋立

安定型最終処分場

がれき類、金属くず、廃プラ類、ガラス・陶磁器くずなど性状の安定した五品目を埋立

最終処分(最終処分場)

排出段階から直接、または中間処理によって減量・減溶されたものが埋立される処分場のこと

中間処理

埋立を減らす為に物理的・化学的に「安全化・安定化・減量化」すること。最近ではリサイクル(再利用化)を目的とした中間処理施設も増えている

収集運搬(産業廃棄物)

廃棄物を運搬する行為。廃棄物の収集運搬の行為には、産業廃棄物収集運搬の業の許可が必要。この許可には、積卸を行う区域の都道府県知事の許可が必要であり、また、運搬する廃棄物の種類ごとに取得が必要。

特別管理産業廃棄物

爆発性、毒性、感染性その他の人の健康または生活環境に係わる被害を生じるおそれがある性状を有するものをそれぞれ「特別管理産業廃棄物」

一般廃棄物

事業所より排出される廃棄物の中で産業廃棄物の分類に該当したい廃棄物のこと。家庭から排出される廃棄物もこれに当たる。可燃ゴミ、不燃ゴミ、生ゴミ、粗大ゴミなどが該当。

産業廃棄物

廃棄物の処理及び清掃に関する法律にて定められた事業活動によって発生したする品目の廃棄物のこと。 航行廃棄物、携帯廃棄物を除く輸入された廃棄物も含む。

産業廃棄物の種類

フロン

塩化フッ化炭化水素の総称。オゾン層への破壊が問題とされている。日本ではフロン回収破壊法の中で対象となるフロン類が冷媒として使用されているカーエアコン搭載の自動車や業務用冷凍空調機器を廃棄する場合には、同法に基づき、フロン類の適正な回収と破壊処理の実施等が義務づけられている

PCB(ポリ塩化ビフェニル)

ポリ塩化ビフェニル化合物の総称で、溶けにくく、沸点が高い、熱で分解しにくい、不燃性、電気絶縁性が高いなど、化学的にも安定な性質を有する。電気機器の絶縁油、熱交換器の熱媒体、ノンカーボン紙など様々な用途で利用されていたが、毒性が極めて強いため、日本では2016年までに使用の全廃が決定している

土壌汚染

汚染された土壌のこと。土壌汚染対策法では、トリクロロエチレンや砒素、鉛などによって汚染された土を土壌汚染と定義している

アスベスト(石綿)

天然に存在する繊維状の鉱物。耐熱・対磨耗性にすぐれているため耐火材等として利用されてきたが、繊維が肺に突き刺ささると肺がんや中皮腫の原因になることが明らかとなり、使用が禁止された

13号廃棄物

上記の19種類の産業廃棄物を処分するために処理したものでコンクリート固形化物など

ばいじん類

工場の排ガスを処理して得られるばいじん

動物の死体

畜産農業から排出されるもの

動物のふん尿

畜産農業から排出されるもの

動物性固形不要物

と畜場においてとさつし、又は解体した獣畜及び食鳥処理場において食鳥処理をした食鳥に係る固形状の不要物

動物性残さ

食品製造業などの特定の業種から排出されるもの

繊維くず

繊維工場、および工作物の新築、改築(増築を含む)または除去に伴って排出されるもの

木くず

木材製造業などの特定業種、および工作物の新築、改築(増築を含む)または除去に伴って排出されるもの

紙くず

製紙造業、製本業などの特定業種、および工作物の新築、改築(増築を含む)または除去に伴って排出されるもの

がれき類

工作物の除去に伴って生じたコンクリートの破片など

鉱さい

製鉄所の炉の残さいなど

ガラスくず及び陶磁器くず

ガラスくず、耐火れんがくず、陶磁器くずなど

金属くず

鉄、銅等の金属くず

ゴムくず

天然ゴムくず

廃プラスチック類

合成樹脂くず、合成繊維くず、合成ゴムくずなどの合成高分子系化合物

廃アルカリ

アルカリ性の廃液

廃酸

酸性の廃液

廃油

かつ順油、洗浄用油などの不要になったもの

汚泥

工場廃水処理や物の製造工程などから排出される泥状のもの

燃え殻

焼却残灰、石炭火力発電所などから発生する石炭がらなど

その他

前述した廃棄物、航行廃棄物、携帯廃棄物を除く輸入された廃棄物

処理方法

選別

分けてリサイクルしやすいようにする

破砕

細かく砕き減溶化

中和

酸やアルカリを混ぜて中性にして安定化

乾燥

汚泥などを燃料で燃やしたり、電気熱を使ったり、または太陽熱(天日乾燥)

脱水

汚泥などから水分を取り除き減量化

焼却

燃やして燃え殻となり、安全化と減量化する

リサイクル関連

ケミカルリサイクル

使用済みの資源を、そのままではなく、化学反応により組成変換した後にリサイクルすること。廃プラスチックの油化などがこれに当たる

マテリアルリサイクル

使用済み製品や生産工程から出る廃棄物を回収し、利用しやすいように処理して、新しい製品の材料もしくは原料として使うこと

サーマルリサイクル

廃棄物の焼却の際に発生するエネルギーを回収・利用すること

RDF

Refuse Derived Fuelの略称で、家庭で捨てられる生ゴミやプラスチックゴミなどの廃棄物により生成された固形燃料。RPFと比較して異物が混入するケースが多い

RPF

Refuse Paper & Plastic Fuelの略称で、産業廃棄物の中のマテリアルリサイクルが困難と判断された非塩素系の廃プラスチックと古紙、木屑などを原料にした高カロリーなリサイクル固形燃料

関連法令

山口県条例(循環型社会形成推進条例)

環境への負荷の少ない循環型社会の形成に向けた取組みを一層推進し、次の世代により良い環境を残すため、山口県の廃棄物・リサイクル対策を総合的かつ計画的に推進するための基盤となる制度  詳細はこちら

石綿障害予防規則

石綿の安全な取扱と障害予防についての基準を定めた規則。石綿と石綿作業に関わる事項が掲載されている

労働安全衛生法

労働災害防止のための法律。石綿の定義と石綿作業に関わる事項が記載されている

建築基準法

国民の健康・財産の保護のため、建築物の敷地・設備・構造・用途についてその最低基準を定めた法律。石綿含有建材の使用に関わる事項が掲載されている

大気汚染防止法

大気汚染の防止に関する法律。建築物解体、石綿除去時に関わる事項が定められている

建設リサイクル法

建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律の略語。建築物の分別解体と特定資材のリサイクル(困難な場合は縮減)を、一定規模以上の新築工事などの受注者に義務づける法律

土壌汚染対策法

土壌汚染についてその定義、調査方法等についてまとめられた法律  詳細はこちら

資源有効利用促進法(資源の有効な利用の促進に関する法律)

環境への負荷が少ない循環型社会形成をめざし、資源の有効利用や廃棄物の発生を抑えるため、再生資源や再生部品などの利用促進を図るよう定められた法律

自動車リサイクル法

ゴミを減らし、資源を無駄遣いしないリサイクル型社会を作るために、自動車のリサイクルについて自動車の所有者、関連事業者、自動車メーカー・輸入業者の役割を定めた法律(使用済自動車の再資源化等に関する法律)

家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)

廃棄される家電の中から有用な資源を取り出し、その再利用を促進し廃棄物を減らすことを目的とした法律。エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機が該当する

廃棄物の処理及び清掃に関する法律

廃棄物の排出抑制と処理の適正化により、生活環境の保全と公衆衛生の向上を図ることを目的とした法律。廃棄物処理法、廃掃法とも呼ばれる

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