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【2025年最新版】廃石膏ボードの処理方法|種類・費用・法律・依頼先まで徹底解説
2025.08.19
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新築・リフォーム・改修工事などの現場で大量に発生する「廃石膏ボード」。適正に処理しなければ、工期の遅れや法令違反による罰則、処理コストの増加など、さまざまなリスクが発生します。
本コラムでは、「廃石膏ボード 処理」で検索された皆様に向けて、廃石膏ボードの種類や適正処理方法、処理費用の目安、依頼先の選び方、関連する法律や罰則について詳しく解説します。建設業者・工務店・産廃業者・自治体関係者の方々に、実務で役立つ情報を提供いたします。
目次
1. 廃石膏ボードとは?|種類と発生状況
石膏ボードは、石膏(硫酸カルシウム)を芯材とし、両面を特殊な紙で挟んだ建築用建材です。軽量で加工しやすく、防火性能・遮音性能があることから、住宅・商業施設・公共施設など幅広い建物で内装材として使用されています。
主な種類
通常石膏ボード:最も一般的で、壁や天井に使用。再資源化の対象となる。
防火・耐火ボード:芯材に無機繊維やパーライトを添加。処理方法に制限あり。
防水・耐水ボード:耐水性の紙や添加剤を使用。リサイクルが困難なケースも。
発生状況
新築工事:切断端材や余剰材。
改修・リフォーム:既存内装材の撤去により大量発生。
解体工事:建物全体から一度に多量に発生。
放置や混合廃棄による悪臭・硫化水素発生のリスクがあるため、迅速・確実な処理が求められます。
2. 廃石膏ボードの処理方法|適正処理の流れ
廃石膏ボードは「産業廃棄物」に分類され、法令に基づく適正な処理が義務付けられています。処理は以下の4ステップで行われます。
処理の流れ
1)現場分別・保管:廃プラスチック・木材と分別し、雨水や汚れを避けて保管。破損防止も重要。
2)収集運搬:産業廃棄物収集運搬許可業者が専用車両で運搬。
3)中間処理:破砕機で粉砕・選別し、再生原料または埋立対象へ。
4)最終処分または再資源化:リサイクル施設では石膏原料として再生可能。
再資源化の流れ
・再生石膏原料は、新規石膏ボードや農業用土壌改良剤へ。
・リサイクル率は地域・業者によって異なります。
3. 処分費用の目安と費用削減のポイント
処理費用は、現場での分別状況や発生量、運搬距離、地域の相場によって大きく変動します。
処理費用の構成要素
収集運搬費:30,000〜50,000円/回(距離・量による)
中間処理費:10,000〜20,000円/t(分別済)
最終処分費:15,000〜30,000円/t(混合物は割高)
費用削減のポイント
現場分別の徹底:分別済みは処理費が低減し、リサイクル可能。
定期契約・ボリューム契約:価格交渉が可能。
リサイクル優先:再資源化対応の業者に依頼し、CSRにも効果。
4. 廃石膏ボードの処分先と業者の選び方
処理を委託する際は、法令遵守・実績・対応力を確認し、信頼できる業者を選定することが重要です。
処理業者の種類
収集運搬業者:現場から中間処理施設まで運搬。
中間処理業者:破砕・選別・リサイクル対応。
最終処分場:リサイクル不可品の埋立処理。
選定基準
許可証の有無(産廃収集運搬・処分)
対応実績と処理能力(1日当たりの処理量)
マニフェスト対応力(電子・紙の選択可)
証明書類発行(処理完了報告書・再資源化証明など)
5. 法律と規制|処理に関わる法令と排出者責任
廃石膏ボードの処理に関しては、複数の法律が適用され、排出者には厳格な管理責任があります。
適用法令と内容
廃棄物処理法(廃掃法):適正処理、マニフェスト記録義務
建設リサイクル法:建設現場での分別解体と再資源化の義務
資源有効利用促進法:再資源化の努力義務
排出者責任
委託先の許可確認、契約書の締結が必須
マニフェストによる管理・記録保存(5年間)
不法投棄・事故時には排出者も罰則対象に
6. 不適正処理のリスクと罰則
廃石膏ボードは、腐敗や化学反応により硫化水素ガスの発生リスクがあるため、不適正な埋立や野積みは重大事故を招きます。
実際のトラブル事例
・不法投棄で近隣住民からの苦情→企業名公表・行政指導
・処分費未払いによる契約トラブル→工事停止
法的罰則(排出者・業者とも)
・懲役1〜5年 or 罰金100万〜1,000万円
・法人罰:最大3億円の罰金
7. 石綿含有石膏ボードの特別な処理
古い建物では、石膏ボードに石綿(アスベスト)が含まれている場合があります。処理には特別管理が必要です。
特別管理処理の流れ
1)事前調査・分析:含有有無を検査(分析機関利用)
2)飛散防止措置:養生、密封、専用袋で梱包
3)収集運搬:特別管理産業廃棄物許可業者のみ対応
4)最終処分:都道府県許可の管理型処分場で埋立
費用と期間
・通常処理の2〜3倍のコスト
・計画〜処理完了まで1〜2週間以上必要
8. 【業種別】廃石膏ボード処理の実例
建設業者の例
新築住宅10棟分で15t排出。現場分別徹底でリサイクル率90%超。
成果:処分費用25%削減、CSR報告にも掲載。
産廃業者の例
解体現場5件からの回収を定期契約。
成果:定額料金化により月次コスト予測が可能に。
工務店・ハウスメーカーの例
リフォーム現場で石綿含有品を発見。
成果:専門業者紹介で緊急対応→顧客満足度向上。
自治体・公共事業の例
学校改修で50t発生。公告・入札により法令順守。
成果:地域住民の信頼獲得、報道対応も成功。
9. よくある質問(Q&A)
Q1. 少量でも依頼できますか?
はい、スポット回収も対応可能。1t未満でもOKです。
Q2. リサイクルは必須ですか?
法的義務はありませんが、費用削減・環境配慮の観点から推奨されます。
Q3. 見積りや現地確認に費用はかかりますか?
いいえ、初回の現地確認・見積りは無料で対応しています。
Q4. 石綿含有か不明な場合はどうすれば?
無料相談いただければ、提携機関での分析をご案内可能です。
10. 無料相談のご案内|安心・確実な処理をサポート
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